今回はアナと雪の女王で理想の王子だと思っていたキャラクターが実は悪玉だと知らされるシーンで、「キスをしてから悪玉だと化けの皮を剥がすか?しないでそうするのか?」という展開のどちらを選ぶかという所でラセターはキスをする寸前にやめてから悪玉宣言するという展開に決定します。

確かにキスをしてしまうと何か悪玉だという設定に説得力を感じませんね。良い人なのか悪い人なのかよくわからない。

これをNLPでは「不一致」あるいは「ダブル メッセージ」と呼びます。また、NLP開発に影響を与えた文化人類学者グレゴリーベイトソンはこれを「二重拘束」と呼びました。

これは例えば、不気味な笑みを浮かべて「こっちへおいで」と言われたら…
「不気味な笑み」→非友好→視覚
「こっちへおいで」→友好→聴覚
という二重のメッセージを発している事になり、受け手はどうしていいのかよくわからなくなる(拘束)というワケです。

普通、人がアカの他人からこういう態度で来られたら逃げちゃうと思いますが、これが貴方の仕事の上司ならどうですか?

上述の例のように単純なダブル メッセージなら直ぐに見抜けるかも知れませんが、給料を貰う立場で、上司から複雑なダブルメッセージを発せられたとしたら嫌な相手と分かっていたとしてもついつい相手の思うツボにハマってしまうなんて事もあるかもしれません。

かつて語れた「マインド コントロール理論」ではコントローラーによって新しい人格にされてしまうという極端な理論でしたが、そんな事にならなくても知らず知らずのうちに(自分は嫌なのに)仕方なく相手の言う通りになってしまう。昨今ではマインドコントロールというかわりマニュピレーション(巧みに誤魔化す、細工する)という言い方が登場しています。


仕事や業務がどんどん拡大化して自由な選択や意思決定が制限され、そのくせ「自分のせいだ。自分が選んだんだ」となり、敵が誰だかわからない。それこそがマインドコントロールではないでしょうか?自己責任という概念も各人の状況、遂行能力、当事者能力の成熟などに応じて責任能力も左右されますから十ば一絡げに自分のせいだと語る事も乱暴かも知れません。

アナと雪の女王の中では悪玉がハッキリバラしてくれましたからシーンを見て「こいつがヤバい!」ってポップコーン食べなから闘志を燃やせんるんですが、現実ではどうも……
「飴とムチ」なんてコントローラーに都合のいい理屈もあったりします。おかしいなと感じていても妙に満足したら終わり。納得したら終わりです。

いいニュースがあります。
夢」という無意識の世界では日常から自由になっていますので、イメージの中で貴方が戦わなければいけない相手や状況を示してくれる事があるのです。

 

まるで・・この「アナと雪の女王」のシーンを見るように・・・

「こいつが悪玉だ!」ってね。

 

「夢」を放置しないで夢の力とNLPの技術を使えば貴方の今の日常をドラマチックにブレイクする事が可能なのです!